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2007/08/25

「エレンディラ」再観劇

8月24日夜。うーん、やはりきちんとS席でもう一度見てよかった。なんという見晴らしの良さ。5000円の差は大きい。

非常に奥行きをとった演出は、南米コロンビアの砂漠の広大さをイメージしてのことだろう。「見世物祝祭劇」というとなんだか寺山修司みたいだけれど、そういう雰囲気よりも、坂手脚本はすごくセンチメンタルな悲恋劇にしたてている。これは原作のテイストとはちょっとちがうのだな。一幕、二幕はマルケスの原作を元に、冒頭と三幕目は別の原作と絡めて坂手が新しい枠を付け加えた、という構成。

舞台の広さのせいか、セリフのとおりがとても悪い。歌や一部奥舞台を使う場面ではマイクで拾っているようだ。せっかくのウィットあふれるセリフや社会派的なイロニーが聞き取れずあまり受けていなかったのは残念。

しかし先日見切れていた部分の情報が入ってくると意外とテンポよく進んでいくことがわかったし、構造が読み取れれば、面白いし、ストーリーの結末は心に迫る。マルケス的なのかどうか、はちょっと疑問が残るが、蜷川的な部分と坂手的な部分が合体した面白いテイスト。そしてやはり瑳川哲朗と美波、中川晃教のバランスがいいね。

今日は昼間ゆっくりして出かけたこともあり集中して見ることができた。これで来月初め〆切の劇評の素材にできそうだ。

ということで書いたのがこれ

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