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2007/06/30

「コクーン歌舞伎 三人吉三」(シアターコクーン)

6月26日、コクーン歌舞伎「三人吉三」を観る。初演は観ていないし、この演目は歌舞伎座で一昨年あたりに観て以来。コクーンらしく、本水が多く使われ、最後の雪の量も半端ではない。演出家の意図は三人の盗賊を野良犬になぞらえることだったそうだが、自分は、あらためて、黙阿弥の構成の巧みさ、物語の因縁がパズルを組み合わせるように結びついていく様に感心してしまった。


勘三郎、三津五郎、福助の吉三トリオのバランスもよいが、勘太郎、七之助の近親相姦カップル?(実の兄妹と知らず夫婦の契りを結んでしまう)も完成度が高く、実際の血の濃さというものを感じさせてくれた。

三人が義兄弟の契りを結ぶ場面のセリフで、勘三郎が「三茶のトラムで野田組が、ザ・ビーと称して脱獄囚、こっちも同じ盗賊の・・・」と、友人である野田を意識したセリフ(というかむしろ野田も観る観客を意識したセリフ)を入れているのは両方観るものとしてはなかなかうれしい。確か初演では新国立で「贋作桜の森」をやっていて、それをセリフに織り込んだら受けて、観客層が同じだとわかった、とどこかで言っていたと思う。

三時間半、がっつりと見せてもらった。7月はNY公演だそうだが、これを持って行くと、大受けだった「夏祭浪速鑑」よりは弱いかな、と思っていたら、NYでやるのは「法界坊」のようで、それはそれで大変そうである。英語のセリフもかなり練っているようで、がんばってほしい。

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