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2007/05/24

チャリT企画「アメリカをやっつける話」

18日、王子小劇場にて。劇団初見。 以前、劇評サイトの新年会で隣の席に座った方が主宰さんで、招待の声を今回かけてもらった。元々評判のよい劇団だしと言うことで足を運んでみたが、人気もあるようで客席は満席だった。

題名が刺激的だが、まあたわいもない話ではある。「アメリカ」は本当のアメリカではなく、「アメリカ研」という大学サークルのまじめグループの頭文字なのだ。まじめグループとふまじめグループとの対立が強まり、やがて女子学生同士の掴み合いの喧嘩にまで発展する。ひさびさに舞台上での乱闘をみた。そういう意味では懐かしさをどこか感じる。

そうしたメインに、Wiiやら、ブッシュの大学への来日やら、劇研が舞台装置にするために日米友好のサクラの木を切ってしまい、そのせいか役者が太平洋戦争中の人間になってしまったり、と、荒唐無稽な話がからんでくる。

それらは本来の「アメリカ」問題とでもいうべきものをちらつかせながらも、遠景のまま、ストーリー自体には大きく展開されてはいかない。そこの微妙な、悪く言えば中途半端な作りがここの味わいなのかもしれない。笑いや生活感がメインであり、声高に何か社会批判を表現するわけではないのだが、やはりじわりと苦くそうした社会への批評性を感じさせる。

役者は素人臭さが抜けない人が多いが、うまくキャラクターをとらえて当て書きしているのかな、と思わされた。1時間半。脚本の構造がしっかりしているので飽きずに楽しませてもらった。

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