« 新国立バレエ『ナチョ・ドゥアドの世界』を観る | トップページ | ココログ調子悪い? »

2006/03/26

MODE『唐版 俳優修業』を観る

中野光座に初めて行った。廃止された映画館なのだそうだ。目立った交差点の角にあるのだが、ネオンがつかないため、暗くなってから会場に向かった自分は見つけるのにずいぶん苦労してしまった。裏手の方にまわってしまい、なぜかそこにいらっしゃった演出家の松本さんに直接教えていただいた。(ありがとうございました。)

で、内部もすごい。まさにレトロな雰囲気そのままでイスなんかも古いまま、壁もはがれて剥き出しトイレも故障注意の張り紙つき。廃屋ファンにはこたえられないかも。こういう建物があるというだけでまず驚き。(3月24日夜観劇。上演時間約1時間半、休憩なし)

キャストが2種類あって、簡単に言うとベテラン組のAプロ(MODE)と若手(プチmode、近大の方や劇団唐ゼミの方など)のBプロといった感じ。この日はAプロだったのだが、予定されていた「サクランボポリス」役の石村実伽さんが降板しており、Bプロ出演中の山田美佳さんに変更になっていた。(24日夜観劇)石村さんをしばらく観ていなかったので楽しみにしていたのだが残念。降板理由は不明。山田さんだけキャストが変わっての進行だったのでご本人も周りもたいへんだったのではないだろうか。

最初の方は、手違いもあったようだし、あの唐戯曲の膨大なセリフも少し棒読み風になってしまって、調子があがらなかったように思える。しかしシェークスピア役の役者さんは、最初から存在感があった。山田さんも次第に調子が出てきて、最後の悲痛な叫びに至ってはぐっと胸に来た。高田恵篤さんも頭を板きれでたたいたりしてあそこまでやるとは、驚きだった。MODEというと、「アメリカ」や「城」などが思い出されて、スタイリッシュな中にもアングラの風味を残しているな、と感じていたのだが、これはアングラそのもの。機動隊が書き割りだったり、石つぶて(偽物)が降ってきたりするチープな演出が楽しい。奇怪な登場人物たちも楽しんだ。

背景にある成田闘争、、この戯曲の初演が何年だか確認していないが、当時はかなりアップデートな話題だったのだろう。ある意味かなり過激なものを唐さんは書いていたんだな。

まさに昭和の昔にトリップした夜。今は2000年代なのか70年代なのか、と心がさまよう。今の年齢のまま、あるいは幼年ではなく、大学生くらいの年齢で、あの時代に戻れたら、自分はいったい何を見、何をしただろうか、と考えた。
--------------------------------
MODE 唐版 俳優修業

|

« 新国立バレエ『ナチョ・ドゥアドの世界』を観る | トップページ | ココログ調子悪い? »

「演劇」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりで、お邪魔します。

このレビューを読んだ後(最後の段落に昔、テントに唐十郎と李麗仙を見に行った頃を思い出しました)、別のブログへ飛んだら次の本のレビューに出会い、おぉー面白そうと思ってもう一度こちらへ戻ってきました。もしお読みになっていたら、是非コメント聞かせてください。

「教室を路地に! 横浜国大vs紅テント2739日」
唐 十郎 (著), 室井 尚 (著)

投稿: スプーン | 2006/03/27 17:43

おひさしぶりです。
この本は知っていましたがいまだに読んでいません。ごめんなさい。読んだらぜひ逆に感想教えてください。

投稿: BP | 2006/03/27 23:46

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15869/9269038

この記事へのトラックバック一覧です: MODE『唐版 俳優修業』を観る:

» 【演劇】MODE『唐版 俳優修業』Aプロ 2006.3.17 [Badlands〜映画・演劇・音楽レビュー〜]
[続きを読む]

受信: 2006/03/27 15:21

« 新国立バレエ『ナチョ・ドゥアドの世界』を観る | トップページ | ココログ調子悪い? »