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2005/09/19

劇団☆新感線『吉原御免状』

9月に入ってから、次々と演劇を観ている。かなりたまってしまったが、覚え書き程度に、簡単に印象に残ったものについてのみ記しておこうと思う。まずひとつめ。劇団☆新感線が、はじめて原作のある芝居を作ったという。隆慶一郎の小説の舞台化である。実はこの小説は新感線の作品『髑髏城の七人』の発想のもとであるそうだ。なるほど、世界観は似ている。二階席で観たが、立ち見の出る盛況ぶりだ。

9月9日(金) 18:00開演
上演時間 約2時間55分(休憩20分を含む)

従来の新感線、〈いのうえ歌舞伎〉の路線が多少修正され、笑いの要素が減っている。全くないというわけではないが、ちょっとした会話のやりとりくらいで、笑いをとるためのキャラクターや、着ぐるみ、装置などはない。美術は凝っていて、大掛かりな装置の移動が多用され、シーンごとに作りがどんどん変わっていく面白さがある。

がなんといっても、松雪泰子と堤真一であろう。古田新太もあいかわらずのうまさ、迫力だが、男なら松雪に、女なら堤に強く引きつけられるのではないか。特に松雪は色気があり華があり声もよく通り魅力的だ。2度目の舞台とは思われない。京野ことみもよいのだが、ちょっと寄せ付けない存在感だ。

まだ初日が開いてから間がないせいか、一部セリフが入っていない出演者がいたのは残念。また、吉原の起源を、非差別者、芸能者としたところは、どの程度考証されているのか、荒唐無稽な印象を受けた。まあいつものことであり目くじら立てるべきことではないかもしれないが。
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劇団☆新感線『吉原御免状』
東京公演 青山劇場
2005年9月8日(木)〜10月5日(水)

原作 隆 慶一郎
脚色 中島かずき
演出 いのうえひでのり
出演
堤 真一 松雪泰子 古田新太 / 京野ことみ 梶原 善 /
橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと / 藤村俊二

逆木圭一郎 右近健一 河野まさと 村木よし子 インディ高橋 山本カナコ 礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ 村木 仁 川原正嗣 前田 悟 二木奈緒 田畑亜弥 金子さやか 鶴水ルイ 熊本梨沙 鈴木かすみ 長谷川静香 武田みゆき 中間千草 仲里安也美 嶌村織里江 横山一敏 藤家 剛 武田浩二 佐治康志 矢部敬三 三住敦洋 富永研司 吉田和宏

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