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2005/09/19

『天保十二年のシェイクスピア』(シアターコクーン)

痛恨である。マチネの開演時間を1時間遅く間違えてしまったのである。会議を失念してすっぽかす同僚を笑えない事態だ。上演時間が4時間になるという情報を事前に得ていながら、2時開演と思い込んでしまっていたのだ。実際は1時。会場についたのは1時45分。すでに45分を経過していた。大作が幸いして、大部分を観ることができたが、やはり最初を落としたのは痛い。長い上演期間中にリベンジするしかないか。

9月14日(水)13:00開演
上演時間 約4時間(20分の休憩を含む)

シェイクスピアのすべての劇作を一本の作品に登場させようとした、井上ひさしの旧作を、蜷川VSコクーンシリーズの最終作として上演。とにかく恐るべき豪華な出演者たち。誰もが主役を張れる方々なので、相対的に出番が少なくなってしまうのがちょっと残念ではあるが、そういうことを考える暇もない展開。

舞台装置の大枠は、ロンドンのグローブ座を模しているとのこと。そのセットのなかに台車で移動していると思われる装置が次々と入れ替わり現れる大掛かりな趣向。

設定自体は江戸末期の下総の侠客の騒動、天保水滸伝の世界なので、和風の衣装、このミスマッチが面白い。井上ひさしも昔はこういうものを書いていたのかと思わせる下ネタが多く、いかにも猥雑な世界である。今回の上演のためにリライトしているそうだが、語り手を兼ねる〈百姓隊長〉(木場克巳)なる登場人物はそれであろうか。

無理にシェイクスピア全作品を出そうとしているため、傍流のエピソードが物足りなかったり、ごたごたとして整理されていなかったりするがそこに何かとてつもないエネルギーを感じさせる作品。

出演者はみな印象的で、誰がいいと特定はできないが、個人的には出演時間の長かった篠原涼子が、二役をこなし、バラードを歌い、と、ベテラン陣にひけをとらない活躍で、すがすがしい印象を感じた。

できればもう一度観て、書き直したいところ。
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『天保十二年のシェイクスピア』
公演日程:2005年9月9日(金)〜10月22日(土)
作 : 井上 ひさし
出演 : 唐沢 寿明 藤原 竜也 篠原 涼子 夏木 マリ 高橋 惠子 勝村 政信 木場 勝己 吉田 鋼太郎 壤 晴彦 高橋 洋 毬谷 友子 沢 竜二 西岡 徳馬 白石 加代子 他
演出 : 蜷川 幸雄
音楽 : 宇崎 竜童
美術 : 中越 司
照明 : 原田 保
衣裳 : 前田 文子
音響 : 井上 正弘
振付 : 前田 清実
ヘアメイク : 高橋 功亘
所作指導 : 花柳 錦之輔
歌唱指導 : 泉 忠道
音楽補 : 池上 知嘉子
舞台監督 : 白石 英輔

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