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2005/03/16

『花咲く港』(新国立劇場)・風琴工房『機械と音楽』

連日の観劇。エントリーをまとめてそれぞれ一言ずつ。それにしても全然違うタイプの組み合わせだ。

『花咲く港』
観劇日 3月14日(月) 18:30開演 D1列中央ブロック
上演時間 約3時間(15分間の休憩含む)

『機械と音楽』
観劇日 3月15日(火) 19:30 D列左ブロック
上演時間 約2時間5分(休憩なし)

◆『花咲く港』

昭和18年初演の菊田一夫作品。今観ても安定した面白さを持っていて、浅草喜劇系の笑いの底力を実感する。笑いと涙。と書くと俗っぽいがなかなか爽やかだ。戦時中といってもまだ戦況がそんなに悪化していない時期のもののせいか、おおらか。ペテン師役の渡辺徹・髙橋和也がよい。市長役の織本順吉、旅館のおかみの寺田路恵、網元役の石田圭佑をはじめとしてみな味わい深い。とくに、ゆき・里枝親子の富司純子・木南晴夏がすがすがしかった。
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『花咲く港』新国立劇場小劇場 
2005年3月14日(月)〜31日(木)
作 菊田一夫
演出 鵜山仁
出演 上記他多数


◆『機械と音楽』

「風琴工房」初見。ロシア・アヴァンギャルドの建築家の年代記。セリフがロシア文学の翻訳を読んでいるような、硬質の日本語。あの、ロシア人の名前のさまざまなバリエーションが出てきて、ちっとも登場人物の名前が覚えられないところなど、ドストエフスキーか何かのようで面白かった(ロシア人の名前について、を含めロシア革命関連の用語集、および作中の建築物の写真などの資料配布あり)。美術や照明効果も含めて演出も才能を感じさせる。完成度の高い迫力ある作品だと思った。ただ、現実を無視して芸術を貫いたため設計したものが一つも実現しなかった作中の天才建築家と同様、この内容で小劇場の観客という現実に繋がることができるのか、ということについて疑問が残った。
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『機械と音楽』風琴工房code19
ザ・スズナリ 2005年3月9日(水)〜16日(水)
作・演出 詩森ろば
出演 山ノ井史 久保田芳之 宮島美子 倉品淳子 広田豹 平山寛人 鈴木歩己 好宮温太郎 椎葉貴子 笹野鈴々音 小高仁 松岡洋子

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» 花咲く港(新国立劇場小劇場にて) [ようこそ劇場へ!]
今は亡き菊田一夫が31歳の時の作品。初演は昭和18年の帝劇。同年に松竹大船で映画化されている。 監督は何と木下恵介。記念すべき第一回監督作品である。 この時代に... [続きを読む]

受信: 2005/03/20 18:32

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