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2005/02/06

クレネリ♥ZEROFACTORY『乙女の国』

実験的なものを観ただけでは少し物足りなく、同じ下北沢でやっている「乙女の国」を当日券で観ることに。ピンク色のチラシと、演劇集団円の高橋理恵子さんが出るというので注目していた芝居である。

(観劇日 2月5日(土)19:00開演)
上演時間1時間40分程度

2001年から続けられている企画のようだが初見。今回は女性ばかり5人の出演者で、日替わりゲストとして、男優さんが最終部のみ出てくる。駅前劇場には珍しく指定席で、中央の舞台をはさむかたちの客席。やあ、やっぱり指定席は楽でいいや。当日券は楽にとれたが、時間にはほぼ客席は埋まっていた。桟敷席も作る予定だったようだがそこまでは埋まらなかったらしい。

舞台転換も暗転もなく、ある家のある部屋を舞台に、集まった5人の女性たちが、次第にその過去や生活の暗部があらわになっていくというストーリー、最後は結構ブラックな終わり方だ。5人が5人まったく違う際立った個性をもっていて、その対照がまず非常に面白い、と同時に次第に暴れる過去がなかなか衝撃的で、そのギャップにもはっとさせられる。

スナック菓子しか食べず、着せ替え人形のような服ばかり来ているほぼひきこもりのような家主。その腹違いの妹で、複雑な家庭環境から、独身主義になったクールな看護士。二世代同居に耐えられず、子どもをおいて離婚した元主婦。子離れできない親からなんとか自立したいと葛藤するパラサイトシングル。そして、アイドル崩れから覚せい剤で刑務所まで入ったギャルっぽい元芸能人。

現代に生きる独身女性の「生」を多少極端だが、うまくうつしとって真に迫る。観ながら身につまされた女性もいるのではないか。自分も何人か似たような境遇にある自分の知り合いの女性を思い浮かべた。役者さんは主に小劇場から集まった方たちのようで、安定した演技は安心して観られる。時間も1時間40分と長くないし、こういう小さいけど観て損はなかった、と思わせる芝居を、もっとたくさんやってくれればいいなあ、と思う。もちろん実験的なものも面白いけどね。

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クレネリ♥ZEROFACTORY 『乙女の国』
下北沢駅前劇場 2005年2月3日(木)〜8日(火)
(観劇日 2月5日(土)19:00開演 C列)
上演時間1時間40分程度

作 大岩真理
演出 若月理代
出演者 :役名
佐藤真弓(猫のホテル):児玉莉香
高橋理恵子(演劇集団円):田辺志歩
ほりすみこ:小田光子
大村美樹:渡辺仁美
本多真弓:中西弥生
瓜生和成(日替わりゲスト:東京タンバリン)

別日ゲスト 有馬自由(劇団扉座) 大内厚雄(演劇集団キャラメルボックス) 木下政治(劇団M.O.P) 工藤順矢(TEAM 発砲・B・ZIN)

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