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2005/02/02

劇終/OSHIMAI くだんの件

「少年王者舘 KUDAN Project」の「劇終・OSHIMAI くだんの件」を横浜の相鉄本多劇場まで足を伸ばして観た。この冬一番かと思われる寒波のなか、劇中は真夏の世界。

(観劇日 2月1日 19:30開演)
上演時間 約1時間50分

昨年のやはり一月、池袋のシアターグリーンで始めて観たこのKUDAN Project「真夜中の弥次さん喜多さん」が、とても面白かったので、それに先立つ作品の再演ということで、期待して普段はいかない横浜まで足を伸ばしてみたのだ。この日は千秋楽。それにしてもこのお二人、なんか昨年よりもやせた感じがするなあ。初日と28日は上演中止だったようで、理由はわからないが、俳優さんの体調不良であろうか。無意味な動作のリピートや、手品まがいの技など、時間をゆがめて「ゆめ」の感覚を作り出そうとしているのだろうが、役者にとっては非常にきついだろうなとは思う。

「弥次喜多」よりもあっさりしたテイストで、昨年ほどの衝撃はなし。天野天街作品は、初めて観るとすごい衝撃を受けるようで、そういう感想も散見されるが、二作品目でだいたいパターンがわかると、その衝撃がかなりさめてしまうということか。寝てみるほうの「ゆめ」の世界を創出することが目的のすべてのようで、パンフの説明にある「謎解き」的作品、という面はあまり強く出ていなかったと思う。

「弥次喜多」が漫画を原作とし、その漫画という二次元世界と演劇という三次元世界という空間を行き来する様や、「リアル」を求めて旅を続ける、というテーマが生み出すメタシアター的面白さは、ここではそれほど強くない。そういう意味では「弥次喜多」はやはりこれを一歩推し進めた位置にある作品だったのだといえる。

それにしても、寝て夢を見ている間に世界が滅び外部が消えてしまう、というところは、世紀末に書かれた芝居だなあ、と改めて思わされた。

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少年王者舘 KUDAN Project「劇終・OSHIMAI くだんの件」
2005年1月26日(水)~2月1日(火) 相鉄本多劇場
(観劇日 2月1日 19:30開演)
上演時間 約1時間50分程度

作・演出 天野天街(少年王者舘)
出演 小熊ヒデジ(てんぷくプロ) 寺十吾(tsumazuki no ishi)

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